『 カフェ  ウエスト・サイド・ストーリー』 オープニングイベント
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ジョージ・チャキリス トークショー 

  2006年7月4日火曜日、WSSの来日公演を記念して、六本木ヒルズの
テレビ朝日イベントスペースumu に『カフェ ウエスト・サイド・ストーリー』が誕生(7月11日まで)。
そのオープニングイベントとして、ジョージ・チャキリスの
トークショーが開催されました。
WSS
サイト管理人としては、槍が降ろうがミサイルが降ろうが、何が何でも行かねば・・と、
気合でイベント参加の抽選に当選、指を鳴らしながら喜んび勇んで行って参りました
!
     
63年製の赤いオープンカーや(映画で、ドクの店の前をこんな感じの車が
何度か通り過ぎてました)、ポップ&レトロなアメリカ輸入雑貨が置かれた
1960年代のアメリカをイメージした会場に、ジョージ・チャキリス登場。
・・思えば初めて肉眼で見るWSSの出演者・・感激じわり。
彫りの深い横顔に、ピタリと当時のベルナルドが重なりました。
昔、小森のおばちゃまも言っていたとおり、ナマチャキさまは実は色白で、
映画でベルナルドを演じる前に舞台でリフを演じたというのも納得。
写真のとおり、とても撮影当時27歳(撮影中に誕生日を迎え28歳に)
+45年(2006−1961年)のお歳とは思えぬお姿。さすがダンサー!
有名な足を上げるシーン、今は逆の足の方が得意だそう。
ただし、事前に一時間程ストレッチしてから・・とか?!

現在ロサンゼルス在住のチャキリス氏。
俳優業の他、ダンス教室を開いたりしていましたが、今は
ジュエリーデザイナーとしても活動していて、日本でも発売予定です。
(詳しくは→ 
http://www.george-chakiris.com/)
1998年、まだ生後7,8ヶ月の愛犬を自宅に残し、度々仕事で家を
空けるのが辛く、家で何かしようと作り出したのがキッカケだそうです。
 


前のカメラが写りこんでしまった・・

 
 
トークショーの司会はテレビ朝日の渡辺宜嗣アナウンサー。
「チャキリスさんにとってWSSとはどういう存在ですか」 という問いに
「全てが始まった場所です」
「その後“ブーベの恋人”“ロシュフォールの恋人達”等の名作にも出演でき、
こうして日本に来る事ができるのも、全てWSSがあったからのこそです」

「そして映画の前、1958年のロンドン公演の舞台ではリフを演じ、
61年の映画ではベルナルドを演じることが出来たのはとてもラッキーでした。
なぜならば、舞台ではcoolを、映画ではAmericaを踊ることが出来ました」
(※映画と舞台で進行の順序等、ところどころ違います。映画でのリフは
cool前に死んでしまい、舞台でのAmericaは女性のみ。詳しくは
こちら)
ナタリー・ウッドと共演できたのも、とても光栄だと思います」

映画の撮影はとても楽しく忘れられない日々だったそうです。
体育館でのダンスはとても難しく、1度ふざけて
“Manbo”のステップを、アヒルの行進のマネをしてふざけ、
J・ロビンスを驚かせたりもしたとか。

バーンスタインのナンバーの中では、「America」、そして
「Prologue」のシーンが最も好きだそうです。
(やっぱTonightやMariaではなかろう・・)

「この作品は、何を表現し、そして現代にメッセージとして何を伝えていると思いますか」
の問いには、
「エネルギーに満ち溢れた若い時は、いったい自分達が今何をしているかが
わからない、しかし人はやがて学び、成長していくのだという事を表した作品です。
そして現代、相も変わらず世界各地でもっと大きなスケールで憎しみによる対立が
起きています。マリアのセリフにある
「But it's not us.It's everything around us (私達じゃなくて、周りの全てが問題なのよ)」
というのは象徴的な言葉で、個人の力ではどうにもならない環境や状況で、
運命が定められれる事がないよう、人間はもっと変わっていく努力を
しなければならないという事を伝えているのだと思います」

最後の質問コーナー、「リチャード・ベイマーってどんな人でしたか?」・・なんていう、個人的な興味は泣く泣く捨てて、
(トークショー中、ベイマーのベの字も出てこなかった・・主役なのに(涙)) 聞いてみたのがコレです。
「マリアは今どうしてると思いますか?」
「色々な体験を経て、そこから学んだ事を広めるような活動をしている気がします。あ、教師になったかもしれませんね。
プエルトリコ人はたくさん子供を産んで家族を大切にしますが、彼女はプエルトリコ人以外と結婚したと思いますよ」
〜私は、“全てを許す”という意味で、ムショ出のチノと結婚したのではと思っている、と言うと
「それはないでょ。マリアは “When i look at Chino,nothing happens (チノを見ても何も感じないわ)” と言っていたし」
え゜〜、ベルナルド的にはチノと結ばれたのなら喜ばないと(笑)
 
最後はサインと握手会。私同様、参加者皆さん気合たっぷり。ほぼ全員、パンフレット等を持参。
私はヤフーオークションで買った、この1962年の“お宝スクリーン”を。
・・実は1000円前後と意外と安く入手したものだけど、直筆サインがつき、
かなりいいお値段になったかも?! しかし、もちろん売ったりなんかいたしませぬ、
将来「ウエストサイド資料館・ホンモノ版」を建てた時に展示します(・・スポンサー求む 笑) 

割とツーンとした声の持ち主だったチャキリス氏でしたが、今は声質が変わった感じで、
低めの深く温かな声でした。物腰が柔らかく、スタッフの方々から私達観客まで、
心配りを忘れない紳士な姿はとても昔、ニューヨークの高架下で殺し合いした
不良にはとても見えず。(見えたら恐いよ)
今だったらやはり“ドク”かな・・若者の良き相談相手になってくれそうです。

7月6日はサラダ記念日だそうですが(古い)、ナマのチャキリスに会えたので
7月4日はナマチャ記念日! WSSで満たされた、至福の1日を過ごせました。

WSSの舞台は8月16日から東京で、その後 大阪、横須賀、名古屋、長野、富山と巡回します。
若い人達にも見てもらいたいのでJets&sharks席 が今回設けられた、との事。
安いとはいえ、最前列なんかはかなりいい・・との主催者さんのお話。
映画版が好きな私ではありますが、元々は舞台から始まりました。
あの最初に見たのと同じ衝撃を是非とも若い人達にも味わってもらいたいです。

公演情報 →http://westsidestory.jp/index.html

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